防災グッズ、こんなふうに置いています【防災】
3/11と9/1に、防災グッズの点検をしています。
いつもめんどくさがりであらゆる手間を省きたいわたしではありますが、これだけは欠かさないように自分を戒めています。
なんといっても、自分たちの身を守るものですもんね。
―― とはいえ、点検に大きな手間がかかるのはやっぱり避けたい。
そのせいでめんどくさがってやらなくなってしまっては本末転倒ですし。
というわけで、なるべく点検のしやすい、中身の入れ替えもしやすい、そしてもちろんいざというときにすぐ取り出せる、そんな置き方を自分なりに工夫しています。
東日本大震災で防災グッズについて学んだこと
どんなものをどんなふうに置いているかの前に、まず東北民としてあの震災から学んだ「防災グッズの現実」をまとめてみようかと…あの体験がきっかけで置き方を変えたものがたくさんあるので。
あくまでも個人的な体験をもとにした覚え書きですので、へーそういうこともあるのかー程度で読んでいただければ。
・震度6レベルになると軽いものはだいたい吹っ飛ぶ
・扉付きの戸棚もロック機能がなければ扉が開いて中身が吹っ飛ぶ可能性あり
・防災グッズの上などに他の家具が倒れかかって取り出せないこともある
・ガラスの破片が上から降り注いでしまったものは怖くて使えない
・断水による飲食、手洗い、掃除、トイレ、お風呂etc.のダメージは想像以上
―― こんなところでしょうか。
非常食については、先日記事を書きました ↓↓↓
ひとつの体験談ではありますが、何かの参考になれば…
こんなものをこんなふうに置いています
と、上記のような体験を踏まえて、今はこんな感じに防災グッズを置いています。
重い or かさばるもの
・折りたたみ給水タンク
・やかん(普段使わないもの)
・カセットコンロと予備燃料
・簡易トイレセット
どれも、普段は使わない、重かったりかさばったりするもの。
これらは、押し入れ用の衣装ケースにまとめて入れて、押し入れの下段に置いてあります。
いざというとき…災害はもとより断水、停電やガスのストップ、そんなときには必ず使うもの。
特に断水対策のグッズは、たとえばマンションの貯水タンクにまだ水があるうちに少しだけでも汲み置きしたり(と、震災のとき大家さんに言われてなるほど!となりました)市の給水にいち早く対応するためにも、緊急かつ必須だと痛感しています。
さっと取り出せる場所にはなくていい、でもどこにあるかは確実に把握しておきたいし、ほこりまみれにもしておきたくはないものたち。
それらをケースにまとめて入れておくことで、同じ場所にまとまっている安心感が生まれますし、とりあえずのほこりや汚れは防げるという楽ちんさも。
ケース自体透明なので中身はよく見えるし、バミリテープに油性マジックででっかく「防災グッズ」と書いて貼り付けてあるので、主張の激しい(笑)誰が見てもわかりやすい置き場所になっています。
―― もちろん、扉を閉めてしまえば目に入らないので普段はスッキリ!
他に、箱買いしてある非常用の飲料水も同じ場所に置いてあります。水は超だいじ!
あと反射式の石油ストーブも処分せずに置いてあります。雪国では停電時の暖房確保だいじ!お湯も沸かせるし煮炊きもできる!
軽くて小さいもの
・非常食いろいろ
・コーティング軍手いくつか
・箱買いしたマスク
・箱買いしたろうそく
・ウェットティッシュ
・ライター
・エネループ・電池類 など
これらは、いざというときにわりと緊急に使う系…軍手とかマスクは必須ですよね。
軍手は以前も記事にしたこれ ↓↓↓ コーティングが本当に使いやすくて緊急時にも大活躍のアイテムです。
この軍手も含めてエネループなど普段から使うものも多いので、あまり奥にはしまい込みたくない。
それに、小さかったり軽かったりこまごましたものが多くて、大きな揺れが来たら簡単に吹っ飛んでしまうものばかり。
というわけで、これらはプラスチックのカゴに分類してまとめ、さらにそのカゴを一つのカラーボックスにまとめて収納しています。
そしてそのカラーボックスは、玄関横の部屋の入口に置く、と。
避難するとなればまず玄関ダッシュですし、たどり着いてすぐに手が届く範囲にこれらのグッズがあれば心強い。
ただ、その玄関横の部屋にはちょうどいい収納がなくて…ならば作っちゃえ!とカラボを置くことにしました。
で、このカラボ…雑多なものばかり入っていて目にうるさい(しかも非常食入りのカゴには賞味期限を書いた付箋をベタベタ貼っているw)ので、カラボ用の目隠しカーテンをつけました。
これで見た目はスッキリだし、さらに部屋の扉を閉めてしまえばお客様などの目には触れません。
でも普段は部屋の扉も開けっ放しだし、軍手やマスクやエネループを取りに行くたび「ここにある!」と意識に焼き付きます。
めんどくさがりやとしては、いちいちここに取りに行くことは確かにめんどうです。
ただ、まとめ置きのメリットや玄関横に置くメリットの方がはるかに大切なので、全然苦にならない…というか習慣になってしまえばもう無意識なので問題なしです。
開けた場所にまとめて置く
そして最後に、置く「場所」の選び方について。
防災カラボも押し入れ用ケースも、置き場所の前面が広く空くように気をつけています。
5年前も、今回挙げたようなグッズはある程度持ってはいたのです。
でもいざ震災が起きてみたら、上で挙げたようにありとあらゆるものが吹っ飛んで、どこに何があるのかさっぱりわからない状態に。
さらに家具が倒れて折り重なったり、割れたガラスが降り注いでいたりと、たとえ発見しても取り出すのが一苦労、または使い物にならない有様で。
そんな経験から、「何かの下敷きにならないような開けた場所」に「まとめて置く」ことの大事さを痛感しました。
そして、その防災収納自体が倒れて起こせない、取り出せないということも避けねばなりません。
カラボなら、もし激しい揺れで倒れても軽いからすぐ起こせるし、中身が吹っ飛んでも近くにあるのがわかるから大丈夫。
押し入れ用ケースに至っては、倒れる心配も吹っ飛ぶ心配もありません。
繰り返しますが、防災グッズは
・玄関など出入り口のそばに
・何かの下敷きにならないように
・置き場所の前面を広くあけて
・できるだけまとめて置く
ことが大事だと思います。
どこにあるかがわかりやすく、取り出しやすく、バラバラにならず、点検もしやすい。
防災グッズはなるべくなら出番のないよう祈りつつ、でもいざとなったらすぐに使えるように、いつもスタンバイさせておきたいと思います。
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