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かんたんべんりにくらすためのちいさなライフハックなど

玄関の防災を見直す【防災】

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玄関の防災対策、また見直しています。

東日本大震災時に震度6弱だった我が家。
古いマンションの6階にある我が家から逃げ出すには、玄関が唯一の出口になります。
ところがあの震災のときには、玄関がそれはもう惨憺たる有様になってしまって。

・靴箱の上に立てかけてあった鏡が落ちて割れる
・割れたガラスの欠片が靴の上に散乱する
・薄型のシューズラックから靴が全部落ちる
・シューズラック自体も倒れて道をふさぐ


揺れが本格的になる前に玄関ダッシュでドアの外に出ていたので、割れたガラスに直撃されなかったのは幸いでした。
―― が、3分間近くに及ぶ揺れが収まって、恐る恐るドアを開けたわたしの目に飛び込んできたのは、上記の有様……もうこれだけですべてのやる気を失ってへたり込んでしまうくらいのひどい光景でした。

その後一時間ほど外で待機して、それから隣近所のみなさんと三々五々自宅に戻って。
まず最初に始めたのは、玄関の片づけ―― 帰宅した旦那がここを乗り越えられなければ家にも入れないですし。
軍手をして、ガラスの欠片に気をつけながら靴を一つずつ片づけ、シューズラックを立て直し、ガラスを履き集めて……正直、当日はそれだけで疲労困憊してしまったのを覚えています。

 

割れもの・重いものは絶対に置かない


その教訓から、まず玄関にはぜっっっっったいに割れものは置かない、と決意。
鏡はもちろんですし、花瓶や大きめの焼き物など、落ちたら割れて散らばってしまうようなものは置かないに越したことはないと思います。

重いものも同様に、もし靴を履く前に足の上に落ちてきたりすると怪我につながりますし、逃げ出すときの妨げになりかねないと思うので、置かない or 固定するなどの対策をした方がいいと思います。

これはあの震災の直後から実践しているので、この点に関しては今はもう安心しています。

 

倒れて出口をふさぐようなものは置かない


今回見直したのは、ここです。

のど元過ぎれば…とは言いますが、我が家もずっと、震災時に倒れたシューズラックをそのまま使い続けていました。
高さ1mくらい、奥行きが25cmくらいの薄型で、斜めに靴を置くことができる省スペースのオープンラック。

旦那が靴好きで服装に合わせてマメに靴を替えるタイプの人なので、靴箱にしまうよりは出しておいた方が取りやすいんですよね。
あと単純に靴が多くて靴箱ではしまいきれないとか、わたしの靴をプラスチックのシューズケースに1つずつ入れて収納していたので靴箱内の空間を上手く使いこなせていなかったりという理由も。

震災後の余震でもさすがにラックそのものが倒れることはなかったので、便利に使っていることもありなんとなく見過ごしていたのです。

でも、震度3~4くらいになると靴は落ちてくるんですよね。玄関の扉を開けて外に出るには落ちた靴をまたがなければならないわけで、地味に邪魔。そして落ちるたびに置き直すのも手間がかかります。

なにより、また震災と同じようなレベルの揺れがきたときに、ラックを置いてあるかぎりは倒れるリスクは続くわけで。

今回、地震に関するニュースを夫婦で見ていてシューズラックのことが話題になって。
あのままでは良くないよね、と話し合っていたところ、旦那が自分の古い靴を自主的に処分し始めてくれて…おかげで靴の数がぐんと減ったので、今がチャンス!とラックを処分することにしました。

 

1段タイプのシューズラックに置き換える

今まで使っていたのは4段仕様の薄型ラックでしたが、それを撤去して1段のみのラックに買い替えました。
男性の靴のサイズなら1段に3足置くのがやっとの小さなものですが、上の段には旦那がよく履く靴、下の段にはサッと履けるサンダルと夫婦各々の緊急避難用の運動靴を置いて、わたしの靴は全部靴箱の中にしまうことに―― なんせ引きこもりなので出かけるたびに出す形で全然問題なし(笑)

靴箱の中を整理して取り出しやすくする

そもそもシューズラックに頼らないようにするためには、靴箱を最大限に活用するのが一番ですよね。

ということで、わたしの靴を収納していたプラスチックのシューズケースは処分!ついでに、ほとんど履いていなかった靴も処分!
そして、100均でこういうホルダー ↓↓↓ を買って来て、最小限必要な靴だけをコンパクトに収納することに。

これ、いいですねー!
もっと早く使えば良かった、と思うくらいにスペースがコンパクトになりました。

欲を言えば旦那の靴もこれで収納したかったのですが、男性用の靴では高さがありすぎてダメでした…でも100均じゃなくちゃんと探せば男性用のホルダーもあるみたいですね。今度買おうかなぁ…

 

懐中電灯の置き場所を作る


さらに、明るさ対策も強化。
夜間に逃げる場合には、以前書いたように枕元に置いてある「とりあえず避難セット」を引っつかんで玄関ダッシュしているのですが。

mndgt.hatenablog.com

この中に懐中電灯はすでに入っていますが、なお念のため玄関にも1つ置いておこうと新たに決意。
で、万が一の停電に備えてその懐中電灯には蓄光テープをぐるりと貼り付けました。

こういうの ↑↑↑ なのですが、太陽光や蛍光灯の光をため込んで、夜になるとテープがぼやーっと光ります。
我が家の懐中電灯にはすべてこの蓄光テープを貼り付けてありますが、真っ暗闇でもぼんやり光ってくれるのでどこにあるかわかってとても便利です。

 

まだまだ改良を重ねていきたい


他にも、震災直後から

・頭を守るための帽子を作り付けのフックにかけておく
・防災リュックやグッズは玄関横の部屋の入口にまとめておく


などの玄関回り対策はしてあるのですが。
まだまだ、改良の余地はたくさんありそうです。

たとえば傘立ても、倒れてきたら出口をふさいでしまうものの一つですよね。
一応、我が家の傘立ては5本も入れればぎゅうぎゅうの細身タイプ、メッシュで重さもあまりないですし、でも安定性は悪くなく、今まで倒れた記憶は…ない…かな…震災のときも倒れた記憶はないんですよね…

でも、傘自体も含めて、倒れて足が引っかかるようなことのないように、何か対策が取れたらなと思っています。
本当はきちんと乾かして靴箱の中に入れて扉を閉めておくのが一番なんでしょうね…うーん、靴箱の中、もう一度見直してスペースを開けてみようかな…

気になったことを気になったときに少しずつ、ムリのない形で防災仕様にしていけたらいいなと。