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基礎化粧品+αは常に持ち出し可に【防災】

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基礎化粧品、いつもどんなふうに家に置いていますか?

化粧水、乳液、クリーム、リップ…ついでに目薬や爪切り、前髪を留めるクリップなどなど。
わたしは、身支度のときに使う鏡の近くに、カゴや可愛い空き瓶、空き缶などを使ってなんとなくまとめ置いていました。
実家の母は、しっかりした作りの大きなバニティケースに化粧品一式を入れてましたっけ。

ファンデや口紅(あとリップクリームも)は小さなポーチに入れて、出かけるときにはカバンの中にぽんと放り込んでいます。
でも基礎化粧品は家に置いておくだけで、旅行以外で持ち歩くことはない―― そう思っていました。

 

もし避難するとしたら…?

5年前の震災直後、我が家はしばらくの間「避難するか、しないか」の瀬戸際に立ち続けていました。
もしかして明日にでも、いや今すぐにでも、荷物をまとめて避難しなければならないかもしれない。そんな落ち着かない状態の中、とりあえず大事なもの、持ち出したいものをバッグに詰める日々。

貴重品などはすぐに思いつくのですが、他には何が必要だろう?
そう考えて、とりあえず避難先で朝起きてから夜寝るまでの生活を想定してみることに。

基本大ざっぱなこともあって、衣服は着の身着のままでもあまり気にならない。
洗顔は水でいいし、入浴がままならない環境なら体はタオルで拭くだけでも数日間ならなんとか。手術入院時なんてそんな感じですしね。
食事は避難所なら配給があるか、それとも避難先で何か買えればしばらくは買ってしのぐしかない。

ただ、大災害のときにはコンビニもスーパーも商品が全然なくなってしまうことも、経験して痛いほど知りました。
だから、「たくさんある中から選択する」ことはとてつもない贅沢になってしまう。
衣食住どれも、あるもので賄うようにしなければ。

 

「これじゃないと困る」ものはなにか?

そう考えると、「選択する」必要のないもの、「どれでもいい」「なんでもいい」で対応できるものは、避難先での確保もわりと安心できそう。

逆に「これじゃないと困る」「これ以外は体質的に合わない」というような切羽詰まったもの…たとえば薬などは、非常時にはたぶん入手困難。
自分で用意して、避難時は必ず持ち出すようにした方が絶対安心だと思います。

そこでふと思い浮かんだのが、基礎化粧品でした。
別に命に関わるわけじゃないし後回しでも良さそう…なのですが、実は意外と「これじゃないと困る」ものじゃないですか…?

たとえば水でばしゃばしゃと顔を洗ったとして、タオルで拭いてあとは放置…となったら、さぞかし顔も唇もバリバリになってしまうでしょう。
そういう状態って、小さなことなのにものすごーーーーーくストレスに感じてしまう。
だからといって、なじみのない化粧水やリップだとさらにバリバリになる可能性もあるし、よけいストレスになりそう。
目も少し弱いので目薬が欠かせないのですが、もしそれがなかったら…避難先で眼科の治療が受けられるだろうかと考えると、不安になります。

そのくらい少しの間我慢しなさい、と言われてしまいそうな…でも我慢するとなると地味に継続的なストレスになりそうなこと。
そのストレスを解消することが、普段はカンタンなのに非常時にはとてつもなく難しくなってしまいそうなこと。

それがわたしの場合は「基礎化粧品+α」を使うあれこれ、だったわけです。

 

普段から「持ち出し可」にしておく

というわけで、万が一の事態に備え、「これじゃないと困る」基礎化粧品+αを、まずは手持ちの100均ポーチに入れることにしました。

普段使いを兼ねる

ポイントは、「普段使いを兼ねる」こと。

あくまでも目的は「万が一」のときに持ち出せる状態にすること、「万が一」がなければ持ち出す必要はないわけで。
決まった期間の旅行や入院とは違うので、わざわざ小さめの容器に入れ直す手間は不要だと考えました。

それになんせめんどくさがりなので、そんな手間をかけたらたぶんもう次からはめんどうになって、なしくずしにバラバラ置くようになってしまう。
だからあくまでも、買って来たボトルや瓶のままでまとめ入れることを鉄則にしました。

小さく・軽く・持ち運びやすく

そしてポーチ自体は、避難時にサッと持ち出せる大きさや軽さにすること。
実家の母が使っていたような大きなバニティケースでは持ち出すのが大変ですもんね。

というわけで小さめのポーチに入るように、化粧水やクリームはなるべく小さめの容器で買うことに。
その他の身じたく品も厳選して…ただなんとなく複数持っていたヘアクリップなども、お気に入りの1本だけ残すことにして。

で、一年くらいその状態で暮らしてみて、すっかり定着したので今はポーチを買い替えて非常持ち出し色(笑)を少し薄めました ↓↓↓

22cm×17cm×11cm、サテン地なので比較的柔らかく、持ち手もついて軽くて防水加工。ふたがガバッと大きく開くので中のものも取り出しやすい…うん、便利!

 

意外なメリット

というわけで、今のところポーチの中には以下のものが入っています。

・化粧水
・クリーム
・リップ
・目薬
・爪切り
・ヘアクリップ
・ヘアゴム
・ヘアターバン
・フェイスシェーバー
・眉セット


これらのこまごましたものを1つにまとめてポーチに入れたことで、非常持ち出し対策以外にも思わぬメリットがありました。

無駄がなくなる

いくつも持っていたヘアクリップやヘアゴム、もう古くなっていた使いかけのリップなど、使わない無駄なものを処分したのでスッキリ!
全部が一軍になったので気分良く使えるし、扱い方も丁寧になりました。

スペースがコンパクトに

バラバラに置いていたものをぎゅっとまとめ入れたことで、ごちゃごちゃものを置いていた鏡の周辺がとてもスッキリするという効果も。

化粧水やクリームの容器、小物類を収納していた器が片づきスペースも空いてさっぱり。
掃除をするときもいちいちボトルなどを避けなくていいから格段にラクになったし、化粧水やクリームの容器にもほこりが溜まらずきれいです。

入院時にも即対応

非常時のために…と思ってやったことでしたが、考えてみたら入院もある意味非常時ですよね。
一昨年、一週間の入院をするときにも、このポーチに加えてあとは着替え、タオル、他スリッパやティッシュなどの入院セット(これはこれで別に作ってあります)を用意するだけで即対応できました。

mndgt.hatenablog.com

今回は予定通りの入院だったので自分で準備できましたが、もし緊急だった場合にも旦那に「あの場所にあるあのポーチを持って来て」と言えば身支度品はすぐ揃うわけで。
これがバラバラに置いてあったら、旦那に頼むのも、旦那が探して持って来るのも、とてもめんどうだろうなぁと思います。
わかりやすくまとめておくことって、自分以外の人にとっても親切なんだなーとあらためて。


「万が一」はあってほしくはありませんが、でもきちんと備えておきたい。

でもそのためにものが増えたり二度手間になったり、「普段」の生活が不便になっては、きっと長続きしませんよね。

備える安心と、普段の使い勝手、手間がかからず片づけにもメリットがある。
そんな防災対策をいろいろな場所で取り入れて行けたらいいなと思います。

 

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