押し入れケースを家族の「個人BOX」にするメリット5つ
引っ越したあとのダンボール箱ってどうしてますか?
または、転勤のときに職場のあれこれを詰め込んで持ち帰って、次の職場に持って行きそびれたダンボール箱とか。
よく、次の引っ越しまで結局開けずじまいだったダンボール箱があった、なんて話を聞いたりします。
ダンボール箱って軽いし丈夫だしたくさん入るし重宝するのですが、中身が見えないこともあってついつい放置の対象になりがちですよね。
我が家にも、主に旦那のものが入った大きなダンボール箱が4つほどありました。
中身は主に仕事関係の書類。いつか片づけてね、うんわかった、と会話は交わしたものの、そのまま何年も押し入れに放置されてきました。
ダンボール箱の危険性…?
伝聞の情報なので真偽のほどは各自確認していただくとして…ダンボール箱って、あったかいって言いますよね。
すき間のギザギザの部分があったかくて…で…虫とかも…あったかくて居心地が良くて好きなんだそうで…
いやいやいやいやそれは!それだけはどうかカンベンしてください!!!
その情報を聞いただけでもう脊髄反射的に、あのダンボール箱4つをなんとかしなければ!と固く決意しました。
押し入れケースに入れ替える
で、ちょうど余ってしまって天袋にしまっていた押し入れ収納ケース(こういうの ↓↓↓ )がいくつかあって。
サイズ的にもダンボール箱より少し大きいくらいだったので、とりあえずダンボール箱の中身を押し入れケースに入れ替えることにしました。
もちろん、旦那に許可を取って、中身はいっさい処分せずに単純に中身を入れ替えるだけ、ということで即実行!
中身は一箱分ずつそれぞれすんなりと入り、なんならまだ少し余裕のあるケースもあったりして。
最後にバミリテープにでっかく旦那の名前を書いて前面にべたっと貼り付け、押し入れの中に押し込みました。
個人の私物を押し入れケースに入れるメリット5つ
で、これがですね~すごく良かったのですよ!!!
思わぬメリットがいくつもあって、すっかり定番化。わたしの私物も押し入れケースに入れて保管することにしました。
たとえば――
半透明なので中身が見える
一番のメリットは「中身が見える」ことかな、と思います。
正直、旦那のダンボール箱を開けるのはいろんな意味で怖かったんですよね…中に何が入っているのかはだいたいわかっていたので心配なかったのですが、箱の角がひしゃげるほど年季の入った箱の中身なんて、もしかしてカビが生えたりしてないだろうか、生き物的な何かがいたりしないだろうか…って。
結果的には杞憂で済んで、中身の書類などは少し湿っぽくなっているくらい、特に問題はありませんでしたが。
でも半透明な押し入れケースならば、側面からもフタの上からもぼんやりと中身を見ることができます。
一目で、あーこれは書類だな、ファイルだな、記念品だな、なんてことがなんとなくわかる安心感は、本当にありがたい!
探すときにもとても便利ですし、保管している間も中身の状態がチェックできるのはとても安心です。
個人の「もの」の居場所ができる
「片づけ」的にはこれが一番大きなメリットだと思います。
共有のものは共有の場所に置くとして、あきらかな私物は共有の場所には置きづらいし、置くとどうしてもごちゃごちゃしてしまいますよね。
そのごちゃごちゃ感をスッキリさせたくて早く片づけてほしくて、でも相手には相手のペースもあるし、もどかしくてしょうがなくて。
でも、この「個人BOX」制度を始めてからは、旦那が持ち帰ってきた私物については数日放置されていたら本人に確認を取ってから「捨てる」か「個人BOX行きにする」にしているので、私物が出しっぱなしということがなくなりました。
旦那にとっても、捨てるかどうか悩むものをすぐに捨てずに済む、というのはとても気楽みたいですし、わたしもその気持ちはとてもよくわかるので、ワンクッション置けるこのシステムはとてもいいなと思っています。
丈夫で軽い
ダンボール箱も丈夫とはいえ、積み重ねたまま放置したりすると上にも書いたように経年劣化でだいぶひしゃげてしまいます。
なんとなく湿っぽくもなっていましたし、万が一水に濡れたりしたら中身も甚大な被害を受けてしまっていたでしょう。
でも押し入れケースは基本的にプラスチック製なので、丈夫で水に強くて軽い!
もちろん耐荷重量の制限はありますが、気をつけていればそうそうオーバーすることもないと思います。
積み重ねて押し入れに無駄なく収納できる
これはまあ押し入れケースなので当然ではありますが、上下左右に無駄が出ないのは気持ちいいですね。
ケースの底に車輪がついているケースなら重ねたまま2ついっぺんに引き出すことも簡単ですし、上には軽いもの、 下には重いものと分けておくと、下のケースから何か取り出したいときにも上のケースをさっと下ろせるので楽ちんです。
引っ越し時にもそのまま運べる
少し調べてみましたが、基本的には押し入れケースは引っ越し業者さんでもそのまま運んでくれるようです。
実際、前に引っ越したときには押し入れケースにはフタや引き出しが開かないようにガムテープを貼ったくらいでそのまま運んでもらった記憶があります。
今ならバミリテープかな…ガムテープだと跡が少し残ってしまったりもしたので…
引っ越し時に出し入れする機会があった方が死蔵はしなくなるとは思います。新陳代謝は必要ですよね、やっぱり。
ただ、入れっぱなしでも問題ないものをあらためて梱包→荷ほどきする手間がなくなる、と考えるとありがたいなと思います。
「自分のテリトリーがある」という「ゆとり」
この「個人BOX」を作る方法、すっかり気に入ってしまったので、わたしの私物も取捨選択した後に押し入れケース1つに詰め込んでみました。
アルバム以外の思い出の品と、細々したもの―― まだ捨てたくはないけど共有の場所には置けないものなどを入れて。
で、その後何度も何度もさらに取捨選択を繰り返して、今ではケースの半分くらいしかものが入っていない状態になりました。
本当は、旦那のケースもせめて1つ減らして3つくらいになったらいいなぁと思っています。
同じ職場に勤めていた者として、それが可能なことも知っています…仕事の書類は、もう使わないものがほとんどなので。
でも、取捨選択をするのは、わたしではなく旦那です。
そして、その取捨選択の作業は、きっと今の彼にとっては時間的にも精神的にも大きな負担になると思います。
なので、ケースの数を減らすとしてもそれは年単位で…引っ越すとか、もしくは定年退職したときにでも…うーん十年単位になりそうですね…(笑)
でもしょうがない、それは覚悟ができていますし、そんなふうにゆったり構えることができるのもとりあえず入れておける「個人BOX」という場所のおかげだと思います。
この「ゆとり」の置き場所を確保するために、わたしはまず自分の私物や共有の無駄なものを減らしていけばいいかな、と。
そして、たとえわたしの「個人BOX」の中の私物が容量の半分以下になっても、ケースを小さいものに替えることはたぶんしないと思います。
ケース1つ分の「ゆとり」は無駄と思わずにキープしたいなと。不可侵のテリトリーはやっぱり大事ですよね、うん。
いずれは…以前の記事にも書いたように、私物は「個人BOX」に入れて押し入れの中に、そして共有のものもすべてが収納家具の中にきちんと収まって、外にはみ出たものがない、そんなスッキリつるんとした「手間のかからない空間」にしたいなぁ…
ゲームの攻略情報をEvernoteで管理する
攻略本があるゲームは攻略本を買ってから始めるヘタレなゲーム好きです。
これはもう性格だと思うのですが、基本的に冒険はしない…というかできないタイプなんですよね。
さらにマニュアル人間であり効率厨である…あんまりゲーム向きじゃないのかも(笑)
でもこういうタイプにはまたそれなりの楽しみ方があって、その一つが「準備をする」こと。
自キャラのレベルを徹底的に上げる、より強いスキルを習得する、いろいろな特性を持った武器やスキルを複数用意する、アイテムをできるだけ貯め込む、etc…
その準備の段階が楽しくて楽しくて、それがラスボス戦で全部ハマったときの快感ときたらもう…!
逆に言えば、手探りで進んでいくハラハラ感、試行錯誤を繰り返す楽しみ、そういうゲームの醍醐味を味わえないわけで、我ながらもったいないなぁと思います…もっと強い心があればなぁ…でも準備万端でもラスボス戦で手が震えるヘタレだからなぁ…
そんなわけで、攻略本があるゲームはチャート通りに進めながらスキルや武器をコツコツとゲットし、これは作った、これを次にやる、今ここまで進んだ、など付箋をベッタベタに貼りまくってプレイしています。
しかし問題は、攻略本がないゲーム。
今はネットに自分の攻略法をアップしてくださっている方も多いので、以前はそうしたサイトをせっせと印刷してはメモを書き込んでプレイしていました。
それから、攻略本があったとしても書き込みたい要素が多すぎて付箋じゃ足りない!というときにも、情報をメモった紙を攻略本に挟み込んで見ながらプレイしたものでした。
でも!今は!Evernoteがある!!!
攻略サイトはクリッピングすればいいし、紙やノートにメモっていたような情報もEvernoteにノートを作って書き込んでいけばいい。
あとから新しい情報を上書きしたりメモをつけ加えたりするのもきれいにできるし、ほんっっっと便利です!
Evernoteで管理しているゲーム情報あれこれ
―― と、もうここまでで、ゲーム攻略にEvernoteが役立ちますというエッセンスは全部書けちゃった感じなのですが(笑)せっかくなのでどんなふうに使ってるかの覚え書きも記しておきますね~
チャートの管理
ストーリーのあるゲームは、章立てされていたり、分岐に関わる選択肢があったりしますよね。
進行を把握しておきたいときには、チャートが一覧できる攻略サイトのページなどをクリッピングして、章や選択肢にチェックボックスをつけていきます。
で、ゲームを進めながらその部分までクリアしたらボックスにチェックを入れる、と。
というのも、わりと細切れの時間にゲームをすることが多いので、どうしてもキリの良いところで終われないんですよね。
場面転換が目まぐるしかったり、選択肢がわかりやすかったりするといいのですが、同じ風景のMAPが続いていたり似たような選択肢が続いていたり(はい→いいえ→いいえ→はい→はい、とかw)すると、ストーリーの中で迷子になってしまって…セーブデータの情報だけじゃ厳密な進行状況はわかりづらいし…
そういうときに限って大事なイベントが控えていたりして、ああ~~~前回どこで終わったんだっけ!次の分岐でどれを選べばいいんだ!って泣きそうになります(笑)
そんなことがもう二度とないように、チャートはしっかりチェックするようになりました。
他にも、周回プレイに備えてこの章に行く前に必ずこれをしておくこと!などメモをつけ加えたり。
以前なら攻略サイトを印刷して手書きでチェックしていたところですが、Evernoteとチェックボックスほんと便利です!
アイテムの管理
ゲームにはアイテムが山ほど出て来ます…が、すべてのアイテムが同じように重要かというとそんなこともない、気がします。
特にわたしはたぶん使うアイテムが偏っているタイプだと思うので、特定のアイテムがやたらと足りなくなる。
なので、ほしいアイテムの効率的な入手方法などをメモったり、ネットで見かけたらクリップしたり書き写しておくことにしています。
ある特定のMAPでしか入手できなかったり、時限式(チャートのこの部分を超えるともう入手できなくなる、とか)だったり、逆にそのあと上位互換のアイテムが出現したりもしますよね。そういう情報が把握できていれば、不足したときの調達も、今後の見通しも、落ち着いてできます。
攻略本があれば一目瞭然、ではあるのですが、情報量が多すぎてお目当てのアイテムになかなか目が留まらなかったりします。
自分仕様に情報をピックアップすることでわかりやすくなるし、書き出す過程で頭に入りやすくなったり…なんかここまで来ると必勝勉強法みたいですね(笑)
武器・装備の管理
アイテムの管理と似たような内容ですが、武器や装備の場合は「合成」とか「バージョンアップ」みたいなのがありますよね。
この武器とこの武器を合体させるとより強い武器ができる、とか、この装備にあのアイテムを組み合わせるとこんな効果がある、とか。
なのにその合体はチャートのここ以降じゃないとできません、とか…ややこしいなーもう!(笑)
わたしの場合はだいたいいつも「お目当ての武器」があって、その武器をどうしたら最短でゲットできるかを考えていくので、どの武器を最初に強化すべきか、素材は何が必要になってくるのか、それはどこで入手すればいいのか、などなどをメモったりしています。
あとはゴッドイーターのバレットレシピとか。
んもーあれを生み出せる方々には本当に尊敬しかないですし、弾を組み合わせて弾道を調整してとか自分では逆立ちしてもできません。
GE2にハマっていたときは、これだー!ってバレットを見かけるたびにレシピをメモらせていただいてました、本当にありがとうございます!
スキルの管理
これも武器の管理と同じような感じですね。
特にスキルポイントを自分の判断で割り振って強化していくようなゲームでは、あああこのスキルいらなかったー最初に割り振らなきゃよかったー!ってなりがちなので、ほしいスキルをピックアップし、必要なポイントを書き込んで、慎重に割り振っていくようにしたり。
ナナドラとかFF零式とか、最初に適当に習得していったスキルがわりと無駄になったりして、あーーーあのポイントがあれば今頃このスキルを使えてたのにーーー!って地団駄踏んだので、その後は特に慎重になりました。
任務・依頼の管理
これもいろんなゲームにある要素ですよね。
あまりゲームの進行には関わらない(関わるものもある)けれど、クリアすると報酬として強い武器や装備をもらえる、的なもの。
今は主に艦これの任務チェックにEvernoteをフル活用中。
メンテ後に新任務が来たら必ずwikiからEvernoteの任務表に転記して、チェックボックス付きのチャートにしています。
最近で一番Evernoteに感謝したのは「零式艦戦53型(岩本隊)」を作る任務のとき。あれはもうほんっっっっとややこしかったですよね!
チェックボックス付きのチャートを自作して、太字や色分けを駆使しながらどこでどの機種を廃棄するのか、転換するのか、を何度も何度も確認して。
ひとつひとつ慎重にボックスにチェックを入れながらなんとか無事入手することができました!
あと、ウィークリーとマンスリーの任務で自分ができそうなものだけをオリジナルのチャートに作り直してあるので、毎月そのチャートに従って任務をこなしています。
ここでもチェックボックス大活躍!本当に便利!
育成の管理
これはやっている、というよりは、やりたかったな~っていう使い方です。
たとえばペルソナ3とかで、ラスボス戦に向けて手持ちの主力ペルソナの属性やスキルをできるだけバランス良くしたい。
そんなとき、以前なら主力ペルソナを紙に書き出して表を作り、このペルソナはこんな属性でこんなスキルを持っていている、と一覧できるようにしていました。
P3Pならスキルカードで弱点を相殺したり、スキルを付加したりできるので、どうしたらバランス良くできるかをうんうん考えて。
ペルソナのレベルがアップしたり、スキルが変化したりするたびにせっせと消しゴムで消しては書き直し…そしてごちゃごちゃになる、と(笑)
これがEvernoteだったら、さっと消去してさっと書き加えて、きれいなまま見やすい一覧にできたのに!
…いや、Excelとかでもできますよね、それこそきれいな表にして―― ただ、iPhoneでもiPadでもすぐに見て書き加えられる、という点ではわたしはEvernoteを使いたいなーと。
あとむかーしプレイしてたウイニングポストとか…旦那がプレイしていたのを見て自分もやるようになったのですが、やり始めたらハマってしまって。
わざわざノートを一冊準備して、毎年生まれた馬の特性やレース結果をせっせと書いて、旦那に笑われたくらい(笑)
あれも、今ならEvernoteにどんどん書き込んでいけるよなぁ…牧場拡張したら牧場ごとのノート作ったりして…便利だなぁ…
MAPの管理
これもやれたら便利だったろうな~という使い方。
TOGfの地下遺跡や異界の楽園のような、つながっていない迷路…ある地点に来るとジャンプしてまた別な迷路が始まる的な、ああいうのがもう壊滅的に苦手なんですよね…
頭の中に地図を描けなくて、攻略本があっても全然理解出来ない…異界の楽園は3日間くらいハマってた気がします(笑)
ああいう迷路を、攻略本と合わせてメモを取りながら進められたらラクだったろうなぁと。
あとはチャートの管理とかぶりますが、MAPにある特定のポイントを踏破しないといけない的なギミックがあるときなども、チェックリストを作ってチェックしておくといいなと思います。
攻略キャラの管理
同上、で―― BASARAとか、あといわゆる乙女ゲーム的なものは、どのキャラのどのEDをクリアしたかも一覧にしてチェックすると良さそうだなーって思っていて。
こういうゲームは攻略制限のかかっているキャラがいたり、オススメ攻略順があったり(特定のキャラのルートが全体のネタバレになってしまっているとか)、気にし始めると気ままに攻略できなかったりするんですよね。
というわけで、近々プレイする予定のゲームでさっそくノートを作って管理してみたいと思っています。
ゲームを立ち上げていないときにも
以上、ざっくり挙げてみましたが…別にそんなのいちいちチェックしなくてもいいよね?っていうものもありますよね、正直(笑)
そのあたりは、わたしの性分というか、プレイスタイルが反映されているのだと思います。
なんせ本当に夢中になっているときは、ゲームを立ち上げていないときにも攻略本を隅々まで読むのが楽しいタイプ。
というか、家庭持ちなのでさすがに家にいるときずっとゲームを立ち上げているわけにはいかないし、でも正直頭の中は夢中になっているゲームのことでいっぱいだったりして。
あー次のダンジョンどう攻略しよう、何を準備しておけばいいんだっけ?あれを作る素材ってもう揃ってたっけ?スキルは?などなど…
で、攻略本の該当ページを読みながら、そうかそうか、これをこうすればいいんだな、楽しみ~!ってニヤニヤしてしまう(笑)
それを、Evernoteでもできるんですよね。
いろいろな情報をクリップしたもの、メモしたもの、そういうノートをiPadminiで読んで、頭の中でいろいろと対策を練る。
その時間が、プレイしているときと同じくらい楽しい。
というわけで、Evernoteを自分専用にカスタマイズされた攻略本にして、便利に使ったり、眺めてニヤニヤしたり、これからも楽しんでいきたいと思っています。
『ピュア・ラブ』に学ぶ(?)シンプルライフ
今から14年前、『ピュア・ラブ』という3部作の昼ドラが放送されていました。
医師の娘で小学校教師のヒロイン木里子と禅寺の修行僧の陽春が、病を乗り越え少しずつ惹かれ合っていく、ピュアッピュアなラブストーリー。
昼ドラにしてはめずらしい(?)超純愛、一作目があまりに好評だったために二作目、三作目と続編が作られ、ついには小説化までされてしまったという、なかなかに伝説的な昼ドラだと思います。
でも昼ドラでしょー?―― と思うなかれ!
二人の純愛はもちろん、禅僧の美しい所作に感嘆し、禅寺の厳しい修行にも詳しくなり、登場人物たちのきれいな言葉遣いに襟を正し、季節の風習を大切にする暮らしぶりにうっとりし、通い合うあたたかな気持ちに涙し…そんな、心洗われる素敵な作品なのですよ。
あまりにも好きになってしまったあげくDVDを買い、さらに数年前のスカパーの再放送で全話録画しBDに保存、もちろん小説も3冊全部買ってしまい。
今までいろんなDVDや本を処分してきましたが、厳しい選別の波をすべてクリアし未だに現役で見たり読んだりしている、本当に大好きな作品なのです。
で、最近また小説の方を読み直し始めたのですが…そういえばどうしてこの作品がそんなに好きなんだろう?とふと考えて。
二人の純愛が泣ける…っていうのはもちろんですが、なんというかこう、何もする気が起きないときに読みたくなることが多いような…?
―― で、思い当たったのが、作品のここかしこにある「シンプルライフ」感でした。
『ピュア・ラブ』のシンプルライフ
どの辺がどうシンプルかと言いますと――
シンプルゴージャスな住まい
ヒロインの木里子が住む家は、都内にあるマンションの最上階、メゾネットタイプの部屋。
小説にも詳しく描写がありますが、ドラマで見るとさらにすごい!
玄関には門扉つきのポーチ、テラスもガーデニングを楽しめるほど広く、和室から見える坪庭まであったりして。
リビングは吹き抜けになっていて2階へと続く階段があり、2階には父と木里子の部屋、そして大きなクロゼットもあるらしい。
祖母の怪我をきっかけにパートタイムのお手伝いさんが来るようになり、掃除(たまに料理も)を担当してくれます(余談ですが、ドラマでこのお手伝いさんを演じてらした女優さんが「あさが来た」でよのさん付きの女中さんを演じてらして、懐かしいー!ってなりました)
でもそんなゴージャスライフだけじゃなく、一番惹かれるのは、いつもさっぱりときれいな、シンプルな暮らし方であるところ。
そりゃもちろんドラマのセットなんできれいなのは当たり前…かもしれません。それにお手伝いさんがいればいつもきれいで当然だよね~って見方もできます。
ただ、この木里子たち家族ならこんなふうにシンプルに住めるだろうなぁと思わせられる、見ているだけで背筋がスッと伸びるような暮らしぶりが随所にうかがえて。
家族みんながそれぞれに、無駄なものを持ち込まずどこもかしこもいつもきれいに整えている。
そんな描写が、映るたびに、読むたびに、とても爽快な気持ちにさせてくれるのです。
丁寧でシンプルな暮らしぶり
上の項にも通じますが、シンプルでその上「丁寧」な暮らしぶりが本当に素敵。
木里子の祖母がとても上品なおばあちゃまで、古き良き日本の伝統や礼儀作法、和食などをこよなく愛し、木里子(日本人の父とアメリカ人の母のハーフ)にも厳しくしつけていて。
お正月のお雑煮や七草粥、雛祭り、そんな季節の行事もきちんと丁寧に行っています。
小説を読んでいるとひんぱんに出てくる毎日の食事の描写も、「和食最高…!」って涙してしまうような美味しそうな献立ばかり。
焼き魚やおひたし、お味噌汁などシンプルな和食ばかりなのですが、その代わり素材はどれも最高級な感じで、さぞかし美味しかろう…!と納得してしまいます。
木里子もマイセンのカップを一年に一客ずつお給料で買い足していくのが楽しみだったりして、お金持ちそうなのに地に足の付いた感じが好印象。
一家全員、チープでジャンクなものを使ったり食べたりせずに、質の良いものを少しだけ、じっくりと味わって使い、食べる、そんな暮らしをしているのがよく伝わってきて。
めんどくさがりで手間を抜きたがるわたしでも、こういう手間ならいくらでもかけたいよ…!ってうっとりしてしまいます。
禅僧のストイックな清貧さ
木里子が恋する禅僧の陽春は、禅寺の雲水として老師に仕えながら僧堂で厳しい修行に明け暮れる、ストイックな若き僧。
その彼の暮らしはまさにミニマム、徹底的に無駄を削ぎ落としたもの。
寺で彼に与えられた私室は3畳の和室、そこに置かれているのは文机と小さな箪笥一棹のみ!
そしてその部屋はもちろん、寺の中も、庭も、隅々まで常に掃き清められていなければならず、しかもゴミは極力出さずに何かに活かす徹底ぶり。
食事も菜食・素食で野菜の切れ端まで活用して工夫を凝らし、とにかく無駄なものは一切ない、あるものをすべて活用するという姿勢が貫かれています。
さらに修行の場である僧堂での生活は、立って半畳寝て一畳、自給自足ですべての所作が修行に通ずるという凄まじいストイックさ。
おいそれと真似できないことは重々承知の上で、ただもう読んでいるだけで心が清められるというか…つかの間その究極のシンプルの中に身を置いたような、何もかもが浄化されるような気持ちになって。
生活のすべては真似できなくとも、心の持ち方は倣うようにしたい、そんな厳粛な気分になれるのです。
「片づけられない」描写も
14年前の作品ですが、もうすでに「片づけられない母親」が出てくるんですよね。
木里子の担任する女の子の母親が、インポートショップを経営しブランドもので身を固めているけれど、家の中は足の踏み場もない状態になっていて。
父親はそんな妻と家の惨状に愛想を尽かして家を出てしまい、離婚はしていないものの母と娘の二人暮らしに。
母親は娘にツケで自由に買い物をさせて、あとで支払いをして回る放任ぶり。
食事も作ってもらえないので、娘はファーストフードをテイクアウトしては、家中で一番ものの少ない玄関でそれを一人食べる…
そんな女の子が、陽春にほのかに憧れ寺を訪ねて話を聞き、陽春の3畳の部屋や寺の様子を見るうちに自分の家もなんとかしたいと思うようになり、少しずつ片づけを始め。
ちょうどその矢先、家の中で崩れてきたものの下敷きになって骨折した母親が入院し、心配してやってきた父親に片づけの話をするうちに父親も心打たれ、一緒に乱雑な家をきれいにしていくのですよ。
その描写が、短いけれどまさにビフォーアフター!
リサイクルショップや清掃業者にどんどんものを処分してもらって家の中をぴかぴかにしていく描写は痛快かつ爽快!
きれいになった部屋の中で父娘二人でにこにこしながら夕食を囲むシーンは、良かったねえ…とホッとします。
この家族にはこの先もいろいろなことがあるのですが…陽春の教えはいつまでも彼女の中に生き続けてくれるだろうな、そうあってほしいと願わずにはいられません。
遠くに眺めて憧れる
以前このブログで、あまりにも素敵な暮らしぶりのまぶしさに中てられてしまわないように、そういった本やブログはしばらく断つことにした、という記事を書きました。
今も、なんとなくそれは続いています。
じゃあこういう本を読むのもそのひとつなんじゃない?と思うのですが…こういう小説を読んだりドラマを見たりするのは、焦りや落ち込みにはつながらない、むしろ爽快感やモチベにつながるんですよね。
もちろん、話の本筋が二人の恋模様であってシンプルライフがメインではない、というのが大きな理由だとは思います。
その上で、たぶん「フィクションである」ということも理由としてあるんだろうなぁと。
本当に現実の世界でこんな素敵な暮らし方をしている人がいる、というのは、わたしももっともっとがんばらなきゃ…!という焦りにつながる。
でも、フィクションの世界の住人なら、安心してただ憧れていられる。
…うーん、我ながらめんどくさいというか(笑)ややこしいですが、実際そうなのでしょうがない。
憧れは遠くに眺めつつ、フィクションに心癒され浄化されながら、良い感じのモチベをキープしていきたいです。
防災グッズ、こんなふうに置いています【防災】
3/11と9/1に、防災グッズの点検をしています。
いつもめんどくさがりであらゆる手間を省きたいわたしではありますが、これだけは欠かさないように自分を戒めています。
なんといっても、自分たちの身を守るものですもんね。
―― とはいえ、点検に大きな手間がかかるのはやっぱり避けたい。
そのせいでめんどくさがってやらなくなってしまっては本末転倒ですし。
というわけで、なるべく点検のしやすい、中身の入れ替えもしやすい、そしてもちろんいざというときにすぐ取り出せる、そんな置き方を自分なりに工夫しています。
東日本大震災で防災グッズについて学んだこと
どんなものをどんなふうに置いているかの前に、まず東北民としてあの震災から学んだ「防災グッズの現実」をまとめてみようかと…あの体験がきっかけで置き方を変えたものがたくさんあるので。
あくまでも個人的な体験をもとにした覚え書きですので、へーそういうこともあるのかー程度で読んでいただければ。
・震度6レベルになると軽いものはだいたい吹っ飛ぶ
・扉付きの戸棚もロック機能がなければ扉が開いて中身が吹っ飛ぶ可能性あり
・防災グッズの上などに他の家具が倒れかかって取り出せないこともある
・ガラスの破片が上から降り注いでしまったものは怖くて使えない
・断水による飲食、手洗い、掃除、トイレ、お風呂etc.のダメージは想像以上
―― こんなところでしょうか。
非常食については、先日記事を書きました ↓↓↓
ひとつの体験談ではありますが、何かの参考になれば…
こんなものをこんなふうに置いています
と、上記のような体験を踏まえて、今はこんな感じに防災グッズを置いています。
重い or かさばるもの
・折りたたみ給水タンク
・やかん(普段使わないもの)
・カセットコンロと予備燃料
・簡易トイレセット
どれも、普段は使わない、重かったりかさばったりするもの。
これらは、押し入れ用の衣装ケースにまとめて入れて、押し入れの下段に置いてあります。
いざというとき…災害はもとより断水、停電やガスのストップ、そんなときには必ず使うもの。
特に断水対策のグッズは、たとえばマンションの貯水タンクにまだ水があるうちに少しだけでも汲み置きしたり(と、震災のとき大家さんに言われてなるほど!となりました)市の給水にいち早く対応するためにも、緊急かつ必須だと痛感しています。
さっと取り出せる場所にはなくていい、でもどこにあるかは確実に把握しておきたいし、ほこりまみれにもしておきたくはないものたち。
それらをケースにまとめて入れておくことで、同じ場所にまとまっている安心感が生まれますし、とりあえずのほこりや汚れは防げるという楽ちんさも。
ケース自体透明なので中身はよく見えるし、バミリテープに油性マジックででっかく「防災グッズ」と書いて貼り付けてあるので、主張の激しい(笑)誰が見てもわかりやすい置き場所になっています。
―― もちろん、扉を閉めてしまえば目に入らないので普段はスッキリ!
他に、箱買いしてある非常用の飲料水も同じ場所に置いてあります。水は超だいじ!
あと反射式の石油ストーブも処分せずに置いてあります。雪国では停電時の暖房確保だいじ!お湯も沸かせるし煮炊きもできる!
軽くて小さいもの
・非常食いろいろ
・コーティング軍手いくつか
・箱買いしたマスク
・箱買いしたろうそく
・ウェットティッシュ
・ライター
・エネループ・電池類 など
これらは、いざというときにわりと緊急に使う系…軍手とかマスクは必須ですよね。
軍手は以前も記事にしたこれ ↓↓↓ コーティングが本当に使いやすくて緊急時にも大活躍のアイテムです。
この軍手も含めてエネループなど普段から使うものも多いので、あまり奥にはしまい込みたくない。
それに、小さかったり軽かったりこまごましたものが多くて、大きな揺れが来たら簡単に吹っ飛んでしまうものばかり。
というわけで、これらはプラスチックのカゴに分類してまとめ、さらにそのカゴを一つのカラーボックスにまとめて収納しています。
そしてそのカラーボックスは、玄関横の部屋の入口に置く、と。
避難するとなればまず玄関ダッシュですし、たどり着いてすぐに手が届く範囲にこれらのグッズがあれば心強い。
ただ、その玄関横の部屋にはちょうどいい収納がなくて…ならば作っちゃえ!とカラボを置くことにしました。
で、このカラボ…雑多なものばかり入っていて目にうるさい(しかも非常食入りのカゴには賞味期限を書いた付箋をベタベタ貼っているw)ので、カラボ用の目隠しカーテンをつけました。
これで見た目はスッキリだし、さらに部屋の扉を閉めてしまえばお客様などの目には触れません。
でも普段は部屋の扉も開けっ放しだし、軍手やマスクやエネループを取りに行くたび「ここにある!」と意識に焼き付きます。
めんどくさがりやとしては、いちいちここに取りに行くことは確かにめんどうです。
ただ、まとめ置きのメリットや玄関横に置くメリットの方がはるかに大切なので、全然苦にならない…というか習慣になってしまえばもう無意識なので問題なしです。
開けた場所にまとめて置く
そして最後に、置く「場所」の選び方について。
防災カラボも押し入れ用ケースも、置き場所の前面が広く空くように気をつけています。
5年前も、今回挙げたようなグッズはある程度持ってはいたのです。
でもいざ震災が起きてみたら、上で挙げたようにありとあらゆるものが吹っ飛んで、どこに何があるのかさっぱりわからない状態に。
さらに家具が倒れて折り重なったり、割れたガラスが降り注いでいたりと、たとえ発見しても取り出すのが一苦労、または使い物にならない有様で。
そんな経験から、「何かの下敷きにならないような開けた場所」に「まとめて置く」ことの大事さを痛感しました。
そして、その防災収納自体が倒れて起こせない、取り出せないということも避けねばなりません。
カラボなら、もし激しい揺れで倒れても軽いからすぐ起こせるし、中身が吹っ飛んでも近くにあるのがわかるから大丈夫。
押し入れ用ケースに至っては、倒れる心配も吹っ飛ぶ心配もありません。
繰り返しますが、防災グッズは
・玄関など出入り口のそばに
・何かの下敷きにならないように
・置き場所の前面を広くあけて
・できるだけまとめて置く
ことが大事だと思います。
どこにあるかがわかりやすく、取り出しやすく、バラバラにならず、点検もしやすい。
防災グッズはなるべくなら出番のないよう祈りつつ、でもいざとなったらすぐに使えるように、いつもスタンバイさせておきたいと思います。
防災関連記事、他にもあります ↓↓↓
ペストリーボードとオーブンシート
先日、新旧GOPANの個人的な使い心地の覚え書きを記事にしました。
GOPANにはいつも米粉パン生地を作ってもらって、それを6等分して丸めて丸パンを焼いています。
食パンだと1枚だけでは少しもの足りなく感じてしまったりするのですが、同じ分量でも丸パンだとなんとなく満足感が高い、ような気が…あくまでも個人的にですが。
あとは、具を挟みやすいんですよね、丸パンだと。
上の記事にも書いたように、真ん中でスライスしてからトーストして、そこにバターを塗ってハムやチーズ、ウィンナー、たまご、ときにはメンチカツやコロッケを挟んでさらにボリュームアップ、といろんなバリエーションが楽しめます。
そんな感じで我が家には欠かせない米粉の丸パンなのですが。
食パンの場合はすべてGOPANにお任せすればできあがるのですが、丸パンなど成形する場合にはその作業をする場所と、オーブンで焼くときに天板に敷くシートが必要になってきます。
で…めんどくさがりなわたしは、こんなものを使っています ↓↓↓
Matferのペストリーロールアウト
いわゆるペストリーボード、捏ね板のシリコンシート版、といったらいいのかな?
585×400mmと大きいですが、薄くて曲がる素材なので使い終わったらくるくる巻いて収納できます。
触ると少しぺたっとくっつくような感触がありますが、打ち粉をしなくても麺棒で伸ばした生地がくっついてしまうことはないですね。
軽くて洗いやすくてしまいやすい。少しお高いのですが本当に買って良かった!
ペストリーボードでの失敗も
実は最初に買ったのは、どっしり重い木製のペストリーボードでした。
だって…いかにもって感じでかっこいいかなーと思って…(笑)
でもこれがとにかく重い!
確かに生地を伸ばすときの安定感は最高ですし、見ているだけでニヤニヤしてしまうかっこよさ、ものすごく気に入ってはいたのです。
けれどいざ洗う、しまうとなると重くて扱いづらくて、もーーーめんどくさいことこの上なし!
そのせいで「あ、パン焼かないと…でもめんどくさいなぁ…」となってしまって、これはいかん、と。
もっと気軽にサッと出せてサッと洗えてコンパクトにしまえるものじゃないと、パン作りそのものまでおっくうになってしまう。
で、もっと自分的に使いやすいものはないかと探した末にこのペストリーロールアウトを買ったわけで…うん、本当に買って正解でした。
ちなみにペストリーボードは先日やっと処分しました…重くて大きいので処分すらおっくうになってしまったという…
自分の性格をちゃんと考えて買うべきですね、ほんと…
Matferのクッキングシート
ペストリーロールアウトと同じマトファー社の、何度も洗って使えるオーブンシートです。
グラスファイバーをテフロン加工したもの、ということで、薄くて軽いシートになっています。
これを毎回オーブンの天板に敷いて(大きさ的に我が家は重ねずらして敷いています)上にパン生地やクッキー生地を載せ、オーブンで焼くだけ。
生地もくっついたりせず、焼き上がりも良い感じ、サッと洗ってくるくる巻いてちょっとしたすき間に収納できてしまうのがうれしい。
なにより使い捨てじゃないのがいいですよね―― とはいっても、普段から「使い捨て」にそれほど抵抗があるわけではありません。
特に掃除関連のものは、わたしのようなめんどくさがりは使い捨てシートなどを使った方が掃除そのものへのハードルが低くなります。
料理関連も、クックパー大好きですし、あく取りシートもたまに使っちゃったりします。
でもこのシートに関しては、本当に使い勝手がいいから使いたい、洗うのもしまうのも全然苦にならない、という感覚かなぁ…めんどくさがりなわたしが使いたいのだから、ほんと手間いらずなシートなんです。
自分に合った道具を使う
途中でも書きましたが、道具選びは何よりもまず「自分に合うかどうか」で選ぶべきだなーと本当に思います。
かっこいいとか見栄えがいいとか本格的とか、そういう理由で選んだものはたいてい失敗する気がして。
めんどくさがりにはめんどくさがりに合った道具があるんですよね。
それに、めんどくさがりだから適当なものを使っとけばいい、ってことでもなくて。
めんどくさがりにもちゃんと手を差し伸べてくれる「本格的な道具」もある…このペストリーロールアウトやクッキングシートはまさにそれなんだと思います。
そういう道具に、これからもめぐり会えたらいいなぁ…